瞬間被ばくとは、原爆による被ばく(広島・長崎で殆どの被ばくを占める即発ガンマ線の被ばく時間は1マイクロ秒以下)や太陽フレアによる被ばく(プロパルシブ相と呼ばれるフレア本体に先立つX線被ばくでミリ秒以下)で、慢性被ばく(長時間一様に受ける被ばく)とは異なる。
現在の被ばく規制は主に広島;長崎の瞬間被ばくのデータから得られたデータを慢性被ばく(年間被ばく量規制)に適用しているので、一気飲みの酒量制限を年間制限に適用しているようなもので意味はないのだが、広島・長崎の被ばく評価自体も大きな問題を抱えている。(本ブログ1月27日参照)
広島・長崎の被ばくによる人体影響が年間被ばくの基準作成に適用されていることは異常なことだが、ここでは、瞬間被ばくで男性より女性に発がんなどの影響が強く出る傾向があることに絞って理由を推定した。
ジェット機で高空を飛ぶことで太陽フレアによる被ばくを受ける可能性がある。太陽フレアは太陽内部での瞬間的な核融合爆発反応に起因しているが、年数回の発生なので運悪くこの被ばくを受けると発がん確率が高くなる可能性がある。調査結果では、これがパイロットよりも女性CAの方に影響が大きいようだ。
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また、広島原爆でも固形がん発生のしきい値の線量は男性よりも女性の方が低い傾向がある。
この理由は以下の2つだろうと推定している。
(1)人類学的にホモサピエンスの女性と男性の役割分担が育児と狩猟に分かれたため、男性の方が放射線被ばくへの免疫が強化された。
(2)解剖学的に女性の主要な発がん要因である乳房が上部からの放射線照射を受けやすい。
(1)であるが、ChatGPTによる回答は以下のようになっており、このような性別分業の傾向は否定されていない。
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ヒトの狩猟採集時代は、おおよそ 250万年前の石器時代(旧石器時代)から約1万年前の農耕の開始 まで続きました。この期間は、ヒトの進化の大部分を占め、現代のヒトの生理的・行動的な特徴の多くが形成された時代です。
狩猟採集社会における性別の役割
狩猟採集社会では、性別に応じた分業が一般的でしたが、柔軟性もありました。
男性の役割(狩猟・漁労)
大型動物の狩猟(シカ、マンモスなど)
魚や小動物の捕獲(罠や槍を使用)
武器や道具の製作
女性の役割(採集・育児)
果実、木の実、根、野菜の採集
昆虫や貝類の収集
乳幼児の世話や食材の調理
性別分業の柔軟性
最近の研究では、女性も狩猟を行う例があり(例えば、南米の先住民の墓から女性用の狩猟道具が出土)、一概に男性=狩猟、女性=採集とは言えません。
小型動物の狩猟や漁労は、女性や高齢者も参加していた可能性があります。
現代社会への影響
ヒトの進化の99%が狩猟採集社会だったため、このライフスタイルが現代の行動や健康にも影響を及ぼしています。例えば、運動量の多い生活や多様な食事が健康に良いとされるのは、この時代の適応によるものかもしれません。
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では、(2)についてはどうか。
ICRP Publication 116表B.2 に光子による女性の乳房の吸収線量
同 表B.28に光子による男性の精巣、膀胱壁の吸収線量が各種の照射方向を考慮したファントム(各臓器の元素組成及び形状を模擬した平均的男女の人体模擬モデル)に対する計算値として表示されている。
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