瞬間接着剤による裁縫
2024-08-17


瞬間接着剤の進歩が止まらない。
 まず、百円ショップで売っているほど、価格が低下した。

 種類もいろいろで、ゴムや布など浸透性材料の接着も可能になった。

 これまでは、山のザックや衣類の一部変更に素人の裁縫で対応していたが、強度が必要のない部分は、瞬間接着剤で十分である。

 そのメリットは何といっても時間と手間がかからないことである。瞬間接着剤を片面に塗り、貼り合わせるだけで裁縫したのと同じように布を接合できる。

 その際注意すべきは、布が液体浸透性なので、指先に接着剤がつかないよう、必ずポリエチレンの料理用手袋(これも百均で安く買える)を使用することである。

 ものによっては接着時に発熱するので、やけどしないように気を付ける必要がある。

 しかし、強度が不要ならば、瞬間接着剤で様々な生地を自由にかつ簡単に接合できるので、針と糸を使わずに済む。山の場合は、多用途の瞬間接着剤を忍ばせておけば、現地での不具合にも対応できるだろう。何しろ軽くてお手軽なのが最大のメリットである。

 家庭では様々な布製品が用いられているが、例えば、靴下の部分的な補強や、厚手の生地と薄手の生地の接合で作った靴下で、より足が靴にフィットするようになり、散歩が楽しくなる。また、夏場なら涼しくしかも強度もある靴下も自分の足に合わせて作ることも可能だ。
なお、一般には接着剤は固くなるので、接合部には荷重がかからない個所を選ぶ必要がある。

 いずれにせよ、時間短縮が可能で様々な素材の結合ができる裁縫の方法として、瞬間接着剤を試してみる価値はある。
[私家版物理]
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