怪我の功名
2023-12-06


怪我の功名とは失敗して利益を得ることだ。

 先日、山で転んで怪我はしなかったものの妙な利益を得た。

 それは、ある山からの下りで、先人に追い付こうと、ステップを良く見ないで遠くのほうに足を掛けたところ、その足場はもろくも崩れ、転ばないように近くの根を掴んだが、その根も腐っていて頭から転げたときのことである。転んで青空をミルのも久しぶりだったのでちょっと気持ちが良くなり、足を上にした状態で、なされるがまま数分空を見上げていた。気持ちの良い状態である。

 一般に山スキーでは転倒した場合、頭が下だと立ち上がれないので、足を180度上空に向けて回転させ、足が頭よりも斜面の下方に来るように態勢を整える。

 今回も雪とスキーはないが、足を下に向けて体を回転させようとしたが、右手に持ったストックが邪魔になり、うまく回転が開始できなかった。仕方なく、数分間、空を見て頭を下にした状態で休んでみた。気持ちが良かった。

 そして、おもむろに立ち上がったのだが、その瞬間に、リセットされたかのように両足の筋肉が軽くなっていたのである。それまで、4時間近い登りでほぼ疲労困憊状態だった両足が、朝の歩き始めのように軽々と動くようになっていた。

 これは初めての経験だった。足を無重力状態にすることで、疲労が消えてしまうのである。

 これは怪我の功名と言えるものでろう。(転んでも怪我はなかったので正確には用語の祖語はあるが)

 今後はこれを利用して、山で足が疲労したら、両足を上に向けてしばらくキープし、足の疲労回復を図ろうと思う。
[健康]
[私家版生物学]

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