昨日のJアラートでは、北朝鮮のミサイル飛来に対し、国民に丈夫な建物などに避難するよう呼び掛けていた。
仮に、ミサイルが側面からコンクリート造り建物に衝突した場合、どの程度、貫通破壊されるのか試算してみた。
計算式は下記のとおりである。
修正NDRC式
G(x/D)=3.815E-5*(NM/(D*fc^0.5)*(V/D)^1.8
G(x/D)=(x/2D)^2
x:表面貫入深さcm
D:飛翔体の直径cm
M:飛翔体の質量kg
V:衝突速度m/s
fc:コンクリート圧縮強度N/mm^2(標準60)
N:先端形状係数(楕円で2.5)
出典
三輪 幸治, 別府 万寿博, 大野 友則, 伊東 雅晴, 片山 雅英、
”改良理論モデルによるコンクリート板の局部破壊評価法”、
土木学会論文集A/65 巻 (2009) 4 号
[URL])
これをエクセルで今回想定されるミサイル条件に対して求めてみると
飛翔体直径300cm、長さ1500cmとし、
重さ106トン(液体燃料全入想定)の場合、マッハ17では
表面貫入厚さ567cm
重さ10.6トン(液体燃料の1割残留想定)の場合、マッハ17では
表面貫入厚さ56.7cm
となった。
恐らく、日本到達時の燃料残量は1割程度であるので、空気抵抗を考慮すれば、貫通コンクリート厚さは50㎝程度と考えられる。
これは通常のコンクリート建屋の壁厚2層程度となるので、
頑丈な屋内の深部に隠れれば直撃は免れるだろう。
(弾頭に爆発物が無い場合である。)
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