日本での新型コロナ感染者激減理由の推定
2021-11-02


中村祐輔先生のブログ
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の10月24日の内容を私流に要約すると、アジア各国での新型コロナの100万人当たり死亡者数は欧米などより一桁小さく、その理由は、アジア各国住民と欧米各国住民の間で免疫に関与している遺伝子多型が異なっていること、また、コロナ型ウイルスを持つ風邪への感染がアジア諸国で頻繁に生じていることなどが挙げられている。
 ところで、現在各国で流行している新型コロナウイルスは、インド由来のデルタ株である。これはインドで変異したウイルスであると言われている。即ち、アジア型の遺伝子多型に適応してきたウイルスのはずである。

 それが、日本に持ち込まれ、一時流行したが、ワクチン接種率の向上とともに急速に収束していった。
 これは、日本の住民の多くがアジア人の遺伝子多型の特長を持つだけでなく、日本の主要ワクチンであるファイザー製ワクチンによる抗体がデルタ型に特に有効であるために集団免疫効果が発現したというところではないかと推定したくなる。

 従って、アジアの他国よりも風邪感染率が低く、免疫に対するワクチン依存度が大きい日本は、ワクチン効果が低下する数か月後には再度大流行が生じる可能性は他国よりも高いということになる。
 WHOは全世界がワクチン2回接種できるまで、3回目接種は控えるのが倫理的であるという見解だが、各国住民の免疫に対するワクチン効果の寄与の差も考慮した勧告にしてもらいたい。
[新型コロナウイルス]
[私家版統計論]

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