2024-11-21
これらの検出器を組み合わせることで、太陽フレアのインパルシブ相の詳細なX線ピークを解析することが可能です。それぞれの装置には、エネルギー帯域、時間分解能、空間分解能に特徴があり、観測の目的や研究対象によって選ばれます。
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このような当時存在しなかった検出器が拓洋に備えてあったなら、1958年7月12日の水爆実験ポプラでの瞬間被ばくがとらえられていただろう。それは岡山大学の歯による線量評価値140mSvレベルの高線量であったはずである。
NHKはそれが1958年7月14日の放射性降下物洗浄による被ばくと推定していたが、その線量は、ルショール軍医が話したように、0.85mSvという拓洋の測定レベルのはずで、これでは白血球減少は生じない。
即ち、7月12日の水爆実験当日に大量の瞬間被ばくを受け、2日後の7月14日には乗組員の多くの白血球が減少した。白血球の減少まで委は被ばく後2〜3日は必要である。この被ばくにより運悪く主席機関士は翌年白血病を発症したというのが事実であろう。他の多くの乗組員は白血病に罹ることなく回復している。
上記のように、水爆と同様核融合反応が原因の太陽フレアの被ばくは現在も地球上では検出が困難である。しかし、大気の遮へいの無い航空機では太陽フレアのインパルシブ相でのX線被ばくは起こりうる。これがCAの乳がん、白血病多発の原因と思われるが、乗客も同じように運悪く太陽フレアの被ばくをうけると同様にがんや白血病になりうる。今年から太陽フレアの活動期にはいった。X線は光速なので予防は不可能である。これを留意して海外旅行を行うべきだろう。
放射線被ばく防護基準もこのような事象を考慮して改訂すべきだ。自然現象の太陽フレアは規制対象外だという議論も見かけたが、ジェット機搭乗は自然現象ではないはずだ。
ただ、自然現象を外したくなる気持ちは分かる。地球上には年間30mSvという、現在の一般人規制の30倍で、職業人規制20mSvを超える地域に1000万人以上が住んでいる。これとの整合性が無くなるのである。
従って、線量規制だけでなく、実際には発がん性が強い、瞬間被ばく規制、即ち高時間線量率との組み合わせによる規制が必要になるが、実現はしていない。
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